原田芳雄さん死去…アウトローから父親役まで |
2011-07-19
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アウトローから古風な父親まで様々な役柄で圧倒的な存在感を発揮してきた俳優の原田芳雄(はらだ・よしお)さんが19日午前、亡くなった。71歳だった。
東京都出身。俳優座養成所を経て1960年代後半から、映画、テレビに出演。演技力に加えて、独特の野性的な風貌、渋い色気を漂わせたたたずまいで存在感を発揮。藤田敏八監督「赤い鳥逃げた?」、寺山修司監督「田園に死す」、鈴木清順監督「ツィゴイネルワイゼン」など個性派監督たちの作品の常連俳優として活躍した。中でも黒木和雄監督作への出演は10本を数え、「竜馬暗殺」「祭りの準備」「父と暮せば」など、さまざまな役柄で印象的な名演を見せた。
また、音楽の世界でも活躍し、渋い歌声で独特のブルースを聴かせた。
2008年に初期の大腸がんと診断され入院したが、1か月静養した後に仕事復帰。公開中の阪本順治監督の映画「大鹿村騒動記」でも主演していた。
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